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三流映画評論
『赤い鯨と白い蛇』『魂萌え!』
3班 福島 昌山人先生

 「自分に正直に」 というのが、 ぼくの座右の銘なのである。 KBSテレビに出たときにも、 この文句を書いた色紙が写され、 それについてもしゃべった。 司会の藤井日菜子さんが 「これええわ」 というので、 あげた。 そのすぐあと、 『赤い鯨と白い蛇』 いう映画みると、 「自分に正直に」 という言葉がキーワードになっているのだった。
  戦争で死んだ若い将校の遺書にこの言葉があるし、 また白い蛇が香川京子に 「自分に正直に」 と言ったらしい。 ぼくのコトバやのに、 勝手に無断使用は困ります、 言葉の専売特許てないのかしら、 せめてシャチハタでも押しておくべきだった。
  館山へんの古い家にあつまる5人のおんなたち、 香川京子、 浅田美代子、 樹木希林、 宮地真緒、 それに子役までおんなである。 それぞれ、 問題かかえる彼女たち、 監督もせんぼんよしこというテレビのディレクターらしいが、 テレビのこと、 わしゃ知らん。
  ちょうど、 初日だったので、 監督あいさつがあり、 なんか質問ありませんかというので、 「監督は男性嫌いですか?」 と訊いて、 みなを笑わせた。 ついでに白い蛇もメスですかと訊こうかとおもたけど、 それはやめといた。 『赤い鯨と白い蛇』 というタイトルがいいので、 説明なしに映画が終わればいいのにと思っていたら、 しまいのほうで赤い鯨は潜水艦のことだといい、 さらに白い蛇の実写まであり、 こんなもん画面に登場させんでもええのや。 それも言わなかったが、 なんでも岩国の白い蛇を写したらしい。
  樹木希林がうまいのは、 あたりまえなのであるが、 家出した亭主の帰りを待っている浅田美代子がおんなのしたたかさを演じており、 わしゃよかったね。
  この映画も、 京都シネマで上映され、 ぼくは 「京都シネマ通信」 というのに 「シネマとっておき」 のイラストを描かせてもらっている。 4月にロビーでその原画展も開いてもらった。 その原稿料を 「会員券」 でもらうので、 つまりタダ、 あまりきびしいことは言えない。 ぼくは、 じつに 「自分に正直」 でしょ。
  『魂萌え!』 は、 「たまもえ」 と読む。 原作、 桐野夏生の新聞小説だったというが、 新聞もいっさい知らん、 本読んだけど、 たいしたことなかった。 ほかに見る映画なかったので、 しかたなくこの 『魂萌え!』 を見たのであった。 原作より映画のほうがずっとよかったのですねえ。 たまにこんなこともある、 たいがい、 逆やのにねえ。 監督がええのかなあ、 監督は誰じゃ。 あ、 『どついたるねん』 『この世の外へ、 クラブ進駐軍』 なんかの坂本順次である。 この監督、 藤山直美主演の 『顔』 もよかった。
  夫寺尾聡に急死された風吹ジュンがなかなか色っぽく、 口説いたらなんとかなるんじゃないかと思わせ、 よかった。 寺尾の愛人だった 「若いのか年寄りなのかわからないような顔して」 といわれる三田佳子が、 ほんとうに若いのか年寄りなのかわからない。 また、 「風呂ばあさん」 の役ででてくる加藤治子、 これはもうこのひとでないとできない演技というか芝居で、 『マルサの女』 のシャワーあびるシーンもよかったけが、 この映画の入浴場面も見ごたえがあり、 それだけでもネウチある。 どこ見てんにゃ。 こんかいは、 日本のすごい女優さんばかり印象にのこり、 うれしい思いでありました。 歌舞伎の阿国を始めとして、 こういう芸は、 おんなのほうがウエであり、 やっぱり騎乗。 嗚呼じぶんに正直。