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開催報告
2024年06月1日(土)
開催報告 4/15 研修会『講師からの回答』

4/15開催 第1回医療・介護関係者研修研修会

講師小林先生より皆様からのご質問にご回答をいただきました

『介護職に知って欲しい薬の話』

~薬が影響?多職種で情報共有しましょう!!~

 カリン薬局 小林 篤史 先生

 

Q1.新型コロナ薬が新たに認証されたりもありましたが、高額

   等もあり、服用したほうが良いものかメリット・デメリッ

   ト等教えて頂きたいです。

A1.高齢者などで体力に問題がある場合は服用することを推奨

   します。ただし、常時使用されている薬剤との併用が難し

   い薬もあります。

   必ず、医師や薬剤師に飲み合わせを確認してもらって適正

   な薬剤を選択して頂くことが必要です。

 

Q2.居宅療養(訪問薬剤)では、どのような流れで契約してい

   るのか、訪問を病院等から依頼があったときに行っている

   のか知りたい。

A2.訪問薬剤の契約に関してはいくつかのパターンがあります。

   医師から、ケアマネさんから、医療機関からさまざまです。

   いづれにしても医師の訪問指示を頂くことが必要です

   そして、患者さん個々と契約を交わすことが必要です。

 

Q3.報告書はいつも同じ様式のみのため、利用者と薬局の間で

   どういうやり取りをしてくれているのかよく分からない。

A3.薬局の報告書は記載様式が不十分なことが多いです。

   薬局は薬歴というカルテを記録することが必要であり、

   カルテと別に報告書を作成しています。

   他、SNS等の共有事項も多く報告書作成に十分な時間を

   割けていないことも考えられます。

   この点に関しては国の制度見直しも必要なところもあり、

   また、2024年度の診療報酬改定ではケアマネージャーさん

   と情報共有することにより点数が加算される内容も出てき

   ておりますので、薬局としての対応が変わってくると思い

   ます。

 

Q4.認知症の利用者様に対する服薬についての説明の仕方。

A4.説明を丁寧に行なってもご理解を頂けないことも多くあ

   ります。ただ、一部の方ではありますがシンプルに簡単

   な表現で説明をすれば記憶に残る方もおられるようです。

   そのような方には、飲んだら体が楽になることを説明し

   ます。それ以外の方には、飲んで頂ける環境を整えるこ

   とを優先しています。

Q5.利用者の服用されている薬の説明、内容を知りたい時が

   ある。どうすれば良い

A5.薬局と情報共有できるような関係を作ることが必要と思

   います。多職種連携の考え方になると思いますが、お互

   の職種を敬い、忙しい状況でそれぞれがより良い医療介

   護に取り組みたい気持ちを忘れずに相談をできる環境が

   整えば情報共有はよりうまくいくと思います。

 

Q6.飲み方のパンフレットなどあればいいなと思う。飲めな

   い利用者さんにくだいて良い、水に溶かして飲ませてい

   いなど最悪こうしてでも服用できる仕方を知りたい。

A6.資料が個々の薬剤に作られていないので、薬局が工夫し

   てて提供できれば良いかもしれないです。

   貴重な意見なので薬剤師会等でも考えてみます!

   ありがとうございます。

   薬について不安なこと、知りたいこと等あれば、遠慮な

   く薬剤師に聞いてください。

   聞いて頂くことは問題ないと思います!

   ただ、薬局も人手不足などで忙しくなっておりますので

   ご配慮だけお願い致します。